飲み残したワインは、栓をしっかり閉めて冷蔵庫で保存するのが基本です。赤ワインも例外ではありません。保存期間の目安は、赤・白・ロゼのスティルワイン(泡のないワイン)で2〜3日、スパークリングワインで1〜2日と考えてください。
開栓後のワインは、空気に触れることで少しずつ変化します。これを酸化と呼びます。酸化が進むと香りが平坦になり、味もぼやけてきます。冷蔵庫に入れるのは、この変化の速度を緩やかにするためです。
なお、ここで紹介する日数はあくまで目安です。ワインの種類や状態、保存環境で変わりますので、飲む前に香りと味を確かめ、違和感があれば無理せず使い切りに回しましょう。
基本は「空気を減らして冷やす」
保存の基本は、空気との接触を減らし、低い温度に置くことです。理由は、酸化も温度が高いほど進みやすいからです。
具体的な手順は次のとおりです。
- 飲み終えたらすぐに栓をする
- ボトルを立てたまま冷蔵庫に入れる(野菜室は温度が比較的高めで、揺れも少ないため向いています)
- 飲む30分〜1時間前に取り出し、種類に合った温度に戻す
赤ワインを冷蔵庫に入れると冷たくなりすぎますが、これは取り出して少し置けば戻ります。常温の部屋に置きっぱなしにするよりも、品質を保ちやすくなります。特に暖房のきいた冬の室内や、日が当たる場所は避けましょう。
栓はコルクでもキャップでもOK
元のコルクを逆さに差し込むのは避け、清潔なものを使いましょう。理由は、コルクの外側にはボトルの外気や手の汚れが付いている可能性があるためです。また、一度抜いたコルクは膨らんで入りにくくなっています。
おすすめの方法は次のとおりです。
- ワインストッパー:ゴムやシリコン製で、繰り返し使えて密閉しやすい
- スパークリング専用ストッパー:炭酸が抜けにくい構造で、ボトルの口をしっかり留められる
- ラップと輪ゴム:ストッパーがないときの応急処置。口を二重に覆って留める
スパークリングワインは、ふつうのストッパーだと圧力に耐えられないことがあります。専用のものを使うと安心です。
種類別の保存期間と飲み方の目安
種類ごとに、傷みやすさと向き不向きがあります。
- スパークリング:1〜2日が目安。泡は時間とともに弱まります。泡が落ちたら、料理に使う手もあります
- 軽やかな白・ロゼ:2〜3日が目安。フレッシュさが持ち味なので、早めに飲み切るのがベストです
- しっかりした赤:2〜3日が目安。タンニン(渋み成分)が多いタイプは、1日置くと角が取れて飲みやすくなることもあります
- 甘口ワインや酒精強化ワイン:糖分やアルコール度数が高いので、比較的長めにもつ傾向があります。ただし銘柄によって差があります
どのタイプも、飲む前に香りを確かめましょう。酸っぱい刺激臭や、湿った段ボールのような匂いがするときは、無理に飲まないほうが安全です。
飲み切れないときの工夫
少量だけ残りそうなときは、はじめから対策をしておくと無駄になりません。
- 残りを小さな清潔な容器やハーフボトルに移し、空気の入る隙間を減らす
- 煮込み料理やソースに使う(赤はビーフシチューやミートソース、白は魚介の蒸し料理などに合います)
- 製氷皿で凍らせて、料理用に小分けにする
料理に使う場合も、飲んで違和感のあるワインは避けましょう。また、飲酒は適量を守り、無理に飲み切ろうとしないことも大切です。ご自身のペースで、お酒を楽しんでください。
よくある質問
Q. 開けた赤ワインは冷蔵庫に入れたほうがいいですか?
はい、入れるのがおすすめです。低温にすると酸化の進みが緩やかになります。飲むときは30分〜1時間ほど前に出して、少し温度を戻すと香りが開きやすくなります。
Q. 開栓後のワインは何日くらいもちますか?
目安は、赤・白・ロゼで2〜3日、スパークリングで1〜2日です。ただし、ワインの種類や保存状況で変わります。飲む前に香りと味を確認し、異変があれば飲まないでください。
Q. 変色したワインは飲めますか?
赤ワインがレンガ色っぽく、白ワインが濃い黄色や茶色っぽくなるのは、酸化が進んだサインです。香りや味が明らかに落ちているなら、飲まずに料理用か処分にする判断も必要です。少しでも不安があるときは、安全側に判断しましょう。