今日の1本は「E.ギガル コート・デュ・ローヌ ルージュ」です。黒系果実の厚みとほのかなスパイス感があり、10月に旬を迎える栗の甘みや、香ばしく焼いた豚肉と素直に寄り添います。
栗は焼く、煮る、炊くのどれでも、ほくほくした食感と穏やかな甘みが魅力です。この甘みは、渋みが強すぎない中程度のボディの赤ワインとよく合います。そこで、栗を使った秋の家庭料理に気軽に合わせやすい定番の赤として、このワインを選びました。
スーパーやネットショップでも見かけやすい銘柄なので、初めてローヌの赤を試したい方にも手に取りやすい1本です。
どんなワインか
生産者のE.ギガル(ギガル)は、フランス南東部のローヌ地方を代表する造り手のひとつです。ローヌ地方は、北部と南部で気候や品種が異なる、フランス有数の産地です。
「コート・デュ・ローヌ」は、その広い地域で造られるワインに使われる呼称(アペラシオン)です。いわば「ローヌ地方の基本の赤」と考えるとわかりやすいでしょう。
このワインは、シラーやグルナッシュなど、ローヌ地方でおなじみの品種をブレンドして造られるスタイルです。シラーは黒胡椒のようなスパイシーな香りを持つ品種です。グルナッシュは、熟した果実のような丸みと温かみを与える品種です。複数の品種を合わせることで、飲みやすさと奥行きの両方を狙っています。
味わいの特徴
一般的なスタイルとして、ブラックベリーやプラムのような黒系果実の香りに、黒胡椒やハーブのニュアンスが重なります。口に含むと果実味がしっかりありつつ、渋み(タンニン)は強すぎません。
タンニンとは、ぶどうの皮や種に由来する渋みの成分です。ここが穏やかなので、赤ワインに慣れていない方でも飲みやすい部類です。
ボディは中程度からやや重めで、普段の食事に合わせても主張しすぎない一方、物足りなさも感じにくいバランスです。ヴィンテージ(生産年)や保管状態で印象は変わりますので、あくまで目安として楽しんでください。
旬の栗と合わせる
栗の自然な甘みとほくほく感は、果実味のあるワインと好相性です。さらに、このワインのスパイシーな香りが、栗の甘さを引き締めてくれます。甘いものが少し苦手な方でも、味が単調に感じにくくなります。
特に、香ばしい焼き目や少し甘辛い味付けがある料理だと、ワインの果実味とつながりやすくなります。家庭で作りやすい例を挙げます。
- 豚肉のソテー 焼き栗添え:豚ロース肉を塩こしょうで焼き、ゆでた栗を同じフライパンで軽く焼き色がつくまで温めます。仕上げに黒胡椒を挽くと、ワインのスパイス感とよく合います。
- 栗とソーセージのグリル:皮をむいた栗とソーセージをオーブントースターやフライパンで焼くだけの簡単な一皿です。ソーセージの脂と塩気が、赤ワインの渋みをまろやかにしてくれます。
- 栗と鶏肉の甘辛煮:しょうゆとみりんで煮た鶏肉と栗は、和食でもワインに合わせやすい組み合わせです。味付けは濃いめにしすぎず、少し控えめにすると、ワインの果実味が引き立ちます。
栗ごはんに合わせる場合は、おかずに焼き鳥や豚の角煮のような、しっかりした味のものを添えると、赤ワインに合わせやすくなります。
おいしく飲むコツ
温度:渋みと果実味のバランスを楽しむなら、16〜18度くらいが目安です。室温が高い季節や暖房の効いた部屋では、飲む30分ほど前に冷蔵庫で軽く冷やすと、すっきりと飲めます。逆に冷やしすぎると香りが閉じてしまうので注意しましょう。
グラス:香りを楽しみたいので、できれば口がやや広めのグラスがおすすめです。なければ普段使いのグラスでも問題ありません。注ぎすぎず、グラスの3分の1程度までにすると、香りが立ちやすくなります。
開けてからの扱い:開けてすぐは果実味がやや硬く感じられることもあります。その場合は、注いでから少し時間を置くと、香りが開いて丸みが出てきます。飲み残しはコルクやキャップで栓をして、冷蔵庫で保管し、なるべく早めに楽しんでください。
お酒は20歳になってから。飲む量は無理のない範囲にとどめ、妊娠中・授乳中の方や、運転前の飲酒は避けましょう。
よくある質問
Q. E.ギガル コート・デュ・ローヌ ルージュはどんな味ですか?
黒系果実の豊かな風味に、黒胡椒のようなスパイス感が重なる赤ワインです。渋みは比較的穏やかで、中程度からやや重めのボディとされることが多く、赤ワイン初心者の方でも飲みやすいスタイルです。
Q. E.ギガル コート・デュ・ローヌ ルージュは栗以外に何と合いますか?
ハンバーグやローストした肉料理、きのこのソテーなど、香ばしさのある料理と合わせやすいです。トマトソースのパスタや、焼き鳥のたれ味とも相性がよいでしょう。
Q. E.ギガル コート・デュ・ローヌ ルージュは冷やして飲んでもよいですか?
冷やしすぎない程度であれば問題ありません。飲む前に冷蔵庫で少し冷やし、16〜18度くらいを目安にすると、果実味と渋みのバランスが整いやすくなります。