結論からお伝えします。今日の1本は「ラ・ヴィエイユ・フェルム ブラン」。南仏らしい熟した果実味とやわらかな酸、穏やかな苦味が、秋のさつまいもの自然な甘さを引き締めてくれます。焼きいもや天ぷら、バターソテーなど、ほっこり系の味わいに素直に寄り添う白ワインです。
秋が深まる今、店先にはさつまいもがずらり。甘みが強く、ホクホクまたはねっとりの食感を楽しめる旬の食材です。ただ、甘さが前面に出る料理は、ワインと合わせるのが意外と難しいことも。そんな時に頼りになるのが、果実味が豊かで酸がやさしい南仏の白。「ラ・ヴィエイユ・フェルム ブラン」は、日常の食卓に自然に溶け込む、まさに“普段着”の1本です。
どんなワインか
- 生産者: ファミーユ・ペラン。南ローヌの名門で、シャトー・ド・ボーカステルで知られる造り手です。
- 産地: フランス南部、ローヌと地中海沿岸のぶどうを主体にブレンドした地域色豊かなワインです。
- 品種: グルナッシュ・ブラン、ブールブーラン、ルーサンヌ、ヴェルメンティーノなどの白品種を主体にブレンド。柑橘と白い花、種々のハーブ感が出やすい組み合わせです。
- タイプ: 辛口白。アルコールは中程度で飲み疲れしにくく、食事に寄り添うスタイルです。
味わいの特徴
このワインは、レモンや白桃、洋梨のような果実の香りに、アカシアの花、タイムやフェンネルを思わせるハーブのニュアンスが重なりやすい傾向があります。口当たりはやわらかく、酸はシャープすぎず丸みがあり、後味にごく穏やかな苦味が感じられることがあります。このほのかな苦味が甘みの強い料理の輪郭を整え、だれにくくしてくれるのがポイント。全体として、軽快から中程度のボディで、するすると杯が進むスタイルです。
旬のさつまいもと合わせる
さつまいもの甘さとクリーミーな食感に、果実味とやさしい酸がぴったり寄り添います。下記のような家庭料理で、合わせやすさを実感できます。
- さつまいもとバターのソテー: バターのコクに対し、ワインの柑橘系の香りと穏やかな苦味がアクセントに。仕上げに塩少々で甘さを締めるとバランスが向上します。
- さつまいもの天ぷら: 衣の香ばしさと油のコクに、南仏白のハーブ感が心地よくマッチ。塩でどうぞ。天つゆでも、だしの旨味と調和します。
- さつまいもとベーコンの温サラダ: ベーコンの塩気と燻香が果実味を引き立て、ワインのやさしい酸が後味を軽くします。黒胡椒を少量効かせるのがおすすめです。
甘みのある副菜や軽い主菜と好相性。スパイスを使う場合は、シナモンやナツメグなど温かみのあるものを控えめに。辛さが強すぎると果実味とのバランスが崩れやすいので、唐辛子はほどほどにするときれいにまとまります。
おいしく飲むコツ
- 温度: 冷蔵庫でしっかり冷やして8〜10℃前後から。冷たいスタートで果実の輪郭がはっきりし、温度が上がるにつれて花やハーブの香りが開いていきます。
- グラス: 口径中庸の白ワイングラスがおすすめ。小さすぎると香りが閉じ、大きすぎると酸がゆるく感じられることがあります。
- 開けてから: 栓抜き後すぐに楽しめますが、グラスの中で数分置くと香りが広がります。ボトルは冷蔵庫またはワインクーラーで温度をキープし、当日中に飲み切るとフレッシュさを保ちやすいです。
よくある質問
Q. ラ・ヴィエイユ・フェルム ブランはどんな味ですか?
レモンや白桃、洋梨の果実感に、白い花やハーブのニュアンスが重なり、やわらかな酸と軽やかな苦味で後味が整います。辛口で、日常の食事に合わせやすいスタイルです。
Q. ラ・ヴィエイユ・フェルム ブランはどんな料理に合いますか?
甘みのある秋野菜(さつまいも、かぼちゃ)や、軽い揚げ物、ハーブを効かせた鶏料理とよく合います。今回のおすすめはさつまいも料理全般です。
Q. ラ・ヴィエイユ・フェルム ブランは冷やしすぎても大丈夫ですか?
よく冷やすとシャープに感じられますが、香りが閉じやすくなります。8〜10℃で始め、少しずつ温度が上がる変化を楽しむのがおすすめです。