今日の1本は、ニュージーランドの「ヴィラ・マリア プライベート・ビン ピノ・ノワール」です。渋みが穏やかで、果実味と酸味のバランスがよい赤ワインなので、旬の里芋と鶏肉の煮物のような、しょうゆ味の優しい家庭料理に素直に合います。
10月も終わりに近づき、里芋のおいしい季節になりました。ねっとりとした食感とほんのり甘い風味は、煮物にするとほっとする味わいです。この甘辛い和食に、重たい赤ワインを合わせると料理が負けてしまいがちです。そこで、軽やかで酸のきれいなピノ・ノワールを選びました。
ピノ・ノワールは和食との相性がよいといわれる品種です。この記事では、ヴィラ・マリア プライベート・ビン ピノ・ノワールの特徴と、里芋の煮物との楽しみ方をご紹介します。
どんなワインか
ヴィラ・マリアは、ニュージーランド北島のオークランドに拠点を置く、国内を代表するワイナリーのひとつです。1960年代前半に創業し、日本でも専門店から量販店、ネットショップまで広く見かける定番の生産者です。
「プライベート・ビン」は、同社のレギュラーラインとして親しまれているシリーズです。ソーヴィニヨン・ブランやシャルドネなどもあり、その中のピノ・ノワールが今回の1本です。ぶどうは、ニュージーランド南島の冷涼なマールボロ地方などで栽培されたものが中心です。
ピノ・ノワールは、皮が薄く、色が淡めで、タンニン(渋みのもと)が穏やかな黒ぶどう品種です。繊細で、育てる環境の影響を受けやすいことから、冷涼な産地と相性がよいとされています。ニュージーランドは、この品種で世界的に知られる産地のひとつです。
キャップにはスクリューキャップが使われていることが多く、コルク抜きがなくても気軽に開けられます。普段の食事に合わせやすい点も、初心者の方におすすめしやすい理由です。
味わいの特徴
一般的なスタイルとして、ミディアムボディ寄りの軽やかな赤ワインです。香りは、チェリーやラズベリー、イチゴのような赤い果実が中心で、ほのかにスパイスや紅茶のようなニュアンスが感じられることもあります。
口に含むと、果実の甘やかな印象があり、酸味はすっきりと心地よく、渋みは控えめです。重厚さよりも、飲みやすさと親しみやすさが魅力といえます。ただし、味わいの感じ方は人それぞれなので、あくまで目安としてお楽しみください。
カベルネ・ソーヴィニヨンのような力強い赤が少し苦手という方でも、渋みが強くないので試しやすいタイプです。
旬の里芋と合わせる
里芋の煮物は、しょうゆやみりん、だしのやさしい甘みと旨みが特徴です。そこに鶏肉が加わると、コクが出ます。この料理に、ピノ・ノワールが合う理由は次の3つです。
- 渋みが穏やかなので、里芋のやわらかな食感や繊細なだしの味を邪魔しにくい
- 赤い果実の甘みが、しょうゆやみりんの甘辛さとなじみやすい
- 酸味があるため、鶏肉の脂や煮物の旨みを後味でさっぱりさせてくれる
家庭でできる料理例
1. 里芋と鶏肉の煮物 鶏もも肉を一口大に切って軽く焼き、皮をむいた里芋と一緒に、だし、しょうゆ、みりん、砂糖で煮ます。里芋に火が通ったら完成です。里芋のぬめりが気になる場合は、下ゆでしてから使うと煮汁が濁りにくくなります。
2. 里芋の肉みそ田楽風 やわらかく蒸した里芋に、豚ひき肉と味噌、みりんで作った甘めの肉みそをのせます。味噌のコクと、ワインの果実味がよくなじみます。
3. 里芋と鶏のバター醤油ソテー 下ゆでした里芋を、鶏肉とともにフライパンで焼き、仕上げにバターとしょうゆをからめます。洋風の風味になり、ワインとの相性がさらに高まります。
味付けは、濃くしすぎず、ほんのり甘辛い程度にするとワインとのバランスがとりやすくなります。
おいしく飲むコツ
温度: 冷やしすぎると香りが閉じてしまうので、14〜16度くらいがひとつの目安です。冷蔵庫で冷やしたあと、飲む30分ほど前に出しておくと、ちょうどよい温度になります。夏場は少し長めに冷やしても構いません。
グラス: 香りを楽しむために、口がややすぼまった、丸みのある赤ワイン用グラスがおすすめです。なければ、普通のワイングラスでも十分楽しめます。
開けてからの扱い: 開けてすぐでも飲めますが、グラスに注いで少し置くと、果実の香りが広がります。飲み残した場合は栓をして冷蔵庫に入れ、できるだけ早めに飲み切ると、風味を保ちやすくなります。
お酒は、ご自身のペースで、適量を楽しみましょう。20歳未満の方、妊娠中・授乳中の方、運転前の方は飲まないでください。
よくある質問
Q. ヴィラ・マリア プライベート・ビン ピノ・ノワールはどんな味ですか?
チェリーやラズベリーのような赤い果実の香りと、穏やかな渋み、すっきりとした酸味が特徴の、軽やかな赤ワインです。ただし、感じ方には個人差があります。
Q. ヴィラ・マリア プライベート・ビン ピノ・ノワールは冷やして飲んだ方がいいですか?
少し冷やして、14〜16度くらいで飲むと、果実味と酸味のバランスがよく感じられます。冷蔵庫から出して少し置いてから飲むのがおすすめです。
Q. ヴィラ・マリア プライベート・ビン ピノ・ノワールは和食にも合いますか?
渋みが穏やかで酸味があるため、しょうゆ味の煮物や焼き鳥(たれ)、きのこ料理など、和食とも合わせやすいワインです。今回ご紹介した里芋と鶏肉の煮物は、その好例です。