秋が深まり、脂がのった青魚が恋しくなる季節です。中でも旬のさばは、焼いても煮ても旨みが濃く、食卓の主役になります。今日は、味噌の甘じょっぱさとさばのコクを包み込む、頼れる赤ワインをご紹介します。
取り上げるのは、ボトルに小枝を結んだ意匠でおなじみの「カンティーナ・ザッカニーニ モンテプルチアーノ・ダブルッツォ “トラッビッキ”」。果実味とまろやかなタンニン(渋み)、ほどよい酸のバランスがよく、和の家庭料理にも寄り添いやすいイタリアの定番赤です。
どんなワインか
- 生産者: カンティーナ・ザッカニーニ(アブルッツォ州のワイナリー)
- 産地: イタリア中部 アブルッツォ
- 品種: モンテプルチャーノ(アブルッツォを代表する黒ぶどう)
- タイプ: 赤・ミディアムからフルボディ寄り。オーク樽由来のニュアンスを少し感じることがあります。
一般的に、黒いベリーやプラムの果実感、スパイスやハーブの香り、きめ細かなタンニンが特徴とされます。酸もほどよく、飲み心地は柔らか。料理の油脂やコクを受け止める器のような性格で、日々の食卓に合わせやすいスタイルです。
味わいの特徴
この銘柄は、熟したダークチェリーやプラムの香りに、ほんのりと甘いバニラ、カカオ、ドライハーブの気配が重なりやすいタイプです。口に含むと、円みのある果実味がまず広がり、続いて細かなタンニンが優しく舌を整えます。酸は過不足なく、余韻にはビターなチョコレートやリコリスのような印象が残ることも。濃すぎて重たくなるより、食事に寄り添う中庸さが魅力と言えるでしょう。
旬のさばの味噌煮と合わせる
さばの味噌煮は、脂のコク、味噌と生姜の甘辛いタレ、魚のうま味が層になった料理です。ザッカニーニの丸みある果実味が味噌の甘みと寄り添い、適度な酸と渋みがさばの脂をきれいに切ってくれます。ほのかな樽のニュアンスは、味噌の発酵由来の香ばしさと橋渡し役になりやすく、赤×和食の好例として楽しめます。
家庭で試しやすいアレンジもおすすめです。
- さば味噌の山椒添え: 仕上げに粉山椒をひと振り。ワインのハーブやスパイス感が引き立ち、後味がすっきり。
- さば味噌のなす添え: 素揚げまたは焼きなすをタレにくぐらせて添えると、ワインのビター感となすの甘みが調和。
- さば味噌の半熟たまごトッピング: 黄身のコクが加わるとワインの果実味がより甘やかに感じられます。
同じ理屈で、照り焼きチキン、豚の生姜焼き、甘辛い肉豆腐など、甘じょっぱいタレとコクのある家庭料理とも好相性です。
おいしく飲むコツ
- 温度: 14〜16℃前後のやや低めの温度から。冷蔵庫で約30〜40分冷やしてから出すと、果実味が引き締まり、さばの脂ともバランスが取りやすくなります。温度が上がるにつれ、香りが開いていきます。
- グラス: 中庸なサイズの赤ワイン用グラス(ボルドー型の小ぶり〜万能型)を。香りを受け止めつつ、渋みを角張らせない形がおすすめです。
- 開けてから: 抜栓直後はやや硬く感じる場合があるので、最初の一杯は小さめに注いで様子見を。10〜20分ほどで果実味と香りが整いやすく、料理との一体感が増します。残ったらボトルに栓をして冷蔵保存し、翌日までを目安に楽しみましょう。
よくある質問
Q. カンティーナ・ザッカニーニ モンテプルチアーノ・ダブルッツォはどんな味ですか?
熟したダークチェリーやプラムの果実味が主体で、きめ細かなタンニンと程よい酸が全体をまとめます。ほんのりバニラやカカオのようなニュアンスが加わることもあり、食事に寄り添う穏やかなスタイルです。
Q. カンティーナ・ザッカニーニ モンテプルチアーノ・ダブルッツォは和食にも合いますか?
はい。甘辛いタレや発酵由来の旨みを持つ料理と特に相性がよく、さばの味噌煮、照り焼き、肉豆腐などと合わせやすいです。果実味と酸、控えめな渋みのバランスが、油脂とコクを受け止めます。
Q. カンティーナ・ザッカニーニ モンテプルチアーノ・ダブルッツォはどのくらい冷やすべきですか?
やや低めの赤の温度帯、14〜16℃前後がおすすめです。冷蔵庫で30〜40分冷やしてから出し、グラスの中で少しずつ温度が上がる変化を楽しむと良いでしょう。