今日の1本は「ベリンジャー ファウンダース・エステート ジンファンデル」です。熟した果実の甘やかな香りとやわらかな渋みが、秋が旬のれんこんを甘辛く味付けした料理とよく合います。
10月はれんこんがおいしくなる時期です。シャキッとした歯ざわりと、ほんのりした甘みが魅力で、きんぴらや鶏つくねとの炒め煮など、しょうゆとみりんで味付けする家庭料理がよく作られます。こうした甘辛い味つけには、渋みが強すぎず果実味のある赤ワインが寄り添いやすいです。そこで、カリフォルニアの定番であるこのジンファンデルを選びました。
どんなワインか
ベリンジャーは、アメリカ・カリフォルニア州のナパ・ヴァレーに拠点を置く歴史あるワイナリーです。日本の量販店やネットショップでも見かけることが多く、カリフォルニアワインの入門として手に取りやすい生産者のひとつです。
「ファウンダース・エステート」は、同社のなかでも日常的に楽しみやすいスタイルのシリーズです。このワインの主役はジンファンデルという黒ブドウ品種で、カリフォルニアを代表する品種として知られています。熟すと糖度が上がりやすく、豊かな果実味をもつ赤ワインになりやすいのが特徴です。
タイプは赤ワインで、いわゆるフルーティーでなじみやすいタイプです。ワインに慣れていない方にも飲みやすい部類といえます。
味わいの特徴
香りは、ブラックベリーやラズベリー、ブルーベリーのジャムのような黒系・赤系果実の印象が中心になりやすいです。そこに、樽由来のバニラやほのかなスパイスのニュアンスが重なるスタイルとして知られています。
味わいは果実の凝縮感があり、口当たりはまろやかです。タンニン(ブドウの皮や種に由来する渋み成分)は穏やかで、渋みが苦手な方でも飲みやすいと感じやすいでしょう。酸味は控えめで、全体としてはふくよかな印象です。ただし、味わいの感じ方には個人差があり、造られた年によっても多少異なります。
旬のれんこんと合わせる
れんこんは淡白な野菜ですが、焼いたり炒めたりして甘辛い味つけにすると、しっかりした料理になります。ジンファンデルの果実味は、しょうゆやみりんの甘みと香ばしさに自然につながります。また、れんこんのシャキシャキした食感は、やわらかなタンニンのワインとも相性がよく、重たくなりすぎません。
家庭で作りやすい料理例を紹介します。
- れんこんと鶏ひき肉のつくね:刻んだれんこんをひき肉に混ぜて焼き、しょうゆ・みりん・砂糖のたれをからめます。もちっとした食感と甘辛いたれが、ワインの果実味とよく合います。
- れんこんのきんぴら:薄切りにして炒め、しょうゆとみりんで味付けします。仕上げに七味や黒こしょうを少し加えると、ワインのスパイス感と重なります。
- れんこんと豚バラの甘辛炒め:豚肉の脂のうまみとれんこんの歯ごたえがあり、ほどよいボリュームのある赤ワインとしっかり楽しめます。
甘辛い味つけは、少し濃いめにするとワインに負けにくくなります。反対に、酢を強く効かせた酢れんこんのような料理は、ワインの果実味と合わせにくいので、ほかのワインを選ぶほうが無難です。
おいしく飲むコツ
- 温度:冷やしすぎず、16〜18℃くらいが目安です。冷蔵庫に入れていた場合は、飲む30分ほど前に出すと果実の香りが開きやすくなります。夏場の室温が高いときは、逆に少し冷やしてから飲むのがおすすめです。
- グラス:ふくらみのある赤ワイン用のグラスだと、果実の香りを感じやすくなります。なければ、普通のグラスに少量ずつ注いでも問題ありません。
- 開けてからの扱い:抜栓してすぐでも飲めますが、少し時間をおくとまろやかさが増すことがあります。飲み残しはコルクかキャップで栓をし、冷暗所か冷蔵庫で保管して、できるだけ早めに飲み切りましょう。
お酒は20歳になってから。飲む量は無理のない範囲にとどめ、食事と一緒にゆっくり楽しんでください。運転前や妊娠中・授乳中の飲酒は避けましょう。
よくある質問
Q. ベリンジャー ファウンダース・エステート ジンファンデルはどんな味ですか?
ブラックベリーやジャムのような果実味が中心で、口当たりはまろやか、渋みは穏やかなスタイルです。濃いめの味わいですが、重すぎず飲みやすいと感じる方が多いでしょう。
Q. ベリンジャー ファウンダース・エステート ジンファンデルは、れんこん以外に何と合いますか?
甘辛いたれの焼き鳥、豚の角煮、ハンバーグ、ミートソースのパスタなど、味つけのしっかりした家庭料理と合わせやすいです。チーズなら、クセの少ないチェダーなどもよいでしょう。
Q. ベリンジャー ファウンダース・エステート ジンファンデルは冷やして飲んでもよいですか?
軽く冷やすのは問題ありません。ただ、冷えすぎると果実の香りが閉じやすいので、飲みはじめは少し冷ためにして、グラスの中で温度が上がっていく変化を楽しむのもよい方法です。