今日の1本は「トラピチェ オークカスク マルベック」です。ジューシーな果実味と穏やかな樽の香りが、味噌やしょうゆで炒めた秋なすの料理とよく合い、10月の食卓にぴったりです。
秋なすは、夏のなすより身がしまり、油や調味料をたっぷり吸ってくれるのが魅力です。肉味噌やしょうゆ味の濃いめの味付けにすると、白ワインよりも、果実味のしっかりした赤ワインのほうが料理に負けません。そこで、親しみやすい味わいで見つけやすいアルゼンチンのマルベックを選びました。
どんなワインか
トラピチェは、アルゼンチンを代表するワイナリーのひとつで、日本のスーパーや酒販店、ネットショップでも見かける定番の生産者です。拠点は、アンデス山脈のふもとに広がる銘醸地メンドーサ。日照が豊かで雨が少なく、昼夜の寒暖差が大きい地域で、ぶどうがしっかり熟すのが特徴です。
主な品種の「マルベック」は、もともとフランス南西部で栽培されてきた黒ぶどうです。現在はアルゼンチンの看板品種として知られています。色が濃く、果実味が豊かで、渋み(タンニン)も丸みのあるワインになりやすい品種です。
「オークカスク」という名前の通り、オーク樽で熟成させるスタイルのシリーズです。樽由来のバニラやスパイスのような香りが加わり、果実味に奥行きが出ます。タイプは赤ワインで、普段使いしやすいミディアム〜フルボディ寄りの1本と考えてください。
味わいの特徴
一般的なスタイルとしては、次のような味わいが期待できます。
- 香り:ブラックベリーやプラムのような濃い黒系の果実、そこにバニラ、ほのかなスパイスや甘いロースト香が重なります。
- 味わい:熟した果実の甘みとジューシーさが中心で、口当たりはなめらかです。タンニンは強すぎず、渋みが苦手な方にも飲みやすい部類です。
- 余韻:樽由来のやわらかな香りが続き、肉料理や味の濃い料理を受け止めるボリューム感があります。
酸味は穏やかなので、重すぎず軽すぎない、親しみやすいバランスです。ただし、ヴィンテージや保管状態で印象は多少変わります。
旬の秋なすと合わせる
なすは、加熱するととろりとした食感になり、油や旨みを吸い込みます。マルベックの豊かな果実味は、この「こってり感」と調和します。さらに、樽のスパイシーな香りが、味噌やしょうゆの香ばしさと自然につながります。
家庭で作りやすい料理例を紹介します。
- 秋なすの肉味噌炒め:ひき肉を味噌・みりん・砂糖で炒め、油をなじませたなすと合わせます。甘辛い味付けが、ワインの果実味とよく合います。
- なすの豚バラ巻き 照り焼き風:なすに豚バラ肉を巻いて焼き、しょうゆとみりんのたれをからめます。香ばしさが樽の香りと重なります。
- なすとトマトのチーズ焼き:耐熱皿になすとトマトソース、チーズをのせてオーブンで焼きます。洋風の味付けでも、ワインの果実味が受け止めてくれます。
味付けは、いつもより少し濃いめにすると、ワインとのバランスがとりやすくなります。
おいしく飲むコツ
- 温度:冷やしすぎず、16〜18℃前後が目安です。冷蔵庫に入れていた場合は、飲む30分ほど前に出して、少し室温に戻すと香りが開きます。夏場は、飲む前に少し冷やすくらいでちょうどよい場合があります。
- グラス:やや大ぶりの、口がすぼまったグラスがおすすめです。香りがこもりやすく、樽のニュアンスを感じやすくなります。
- 開けてからの扱い:栓を開けて少し置くと、果実の香りが開きやすくなります。飲み切れなかった場合は、栓をして冷蔵庫に入れ、なるべく早めに楽しみましょう。
お酒は20歳になってから。飲む量は無理のない範囲にし、食事と一緒にゆっくり楽しんでください。運転の前や妊娠中・授乳中の飲酒は避けましょう。
よくある質問
Q. トラピチェ オークカスク マルベックはどんな味ですか?
ブラックベリーやプラムを思わせる熟した果実味が中心で、樽由来のバニラやスパイスの香りが加わります。タンニン(渋み)は穏やかで、なめらかに飲めるスタイルです。
Q. トラピチェ オークカスク マルベックは肉料理以外にも合いますか?
合わせやすいです。今回の秋なすの味噌炒めのように、味噌やしょうゆなど、コクのある味付けの野菜料理ともよく調和します。きのこのソテーや、チーズを使った料理にも向いています。
Q. トラピチェ オークカスク マルベックは冷やして飲んでもいいですか?
冷やしすぎると果実の香りが閉じ、渋みが目立つことがあります。冷蔵庫から出して少し置き、16〜18℃前後で飲むと、香りと味のバランスをとりやすくなります。