今日の1本は、スペイン・リアス・バイシャスの白ワイン「マルティン・コーダックス アルバリーニョ」です。爽やかな酸味と海を思わせるミネラル感が、出回り始める秋の牡蠣とよく合います。
10月下旬になると、魚介売り場に牡蠣が並び始めます。ぷりっとした身にクリーミーな旨みがあり、レモンを搾るだけでもごちそうです。その繊細な風味を邪魔せず、そっと引き立ててくれる白ワインとして、アルバリーニョはとても頼りになります。この記事では、その代表格のひとつであるマルティン・コーダックスを、味わいや楽しみ方とあわせて紹介します。
どんなワインか
マルティン・コーダックスは、スペイン北西部ガリシア地方のリアス・バイシャス地区を代表する生産者です。ガリシアは大西洋に面した海の近い産地で、入り組んだ入り江(リアス)が特徴です。雨が比較的多く、涼しい海洋性の気候になります。
使われる品種は、この地域の看板品種アルバリーニョです。皮がやや厚く、香り高くフレッシュな白ワインになりやすい品種として知られています。タイプは辛口の白ワインで、日本でも専門店だけでなく、ネットショップや量販店で見かけることの多い定番銘柄です。
味わいの特徴
一般的なスタイルとして、次のような印象を持つワインです。
- 香り:レモンやグレープフルーツなどの柑橘、白桃、洋梨、白い花を思わせる華やかな香りです。
- 味わい:きりっとした酸味があり、後味はすっきりしています。ほのかな塩気やミネラル感(石や海を連想させるような味わい)を感じる人も多いでしょう。
- ボディ:軽やかから中程度で、重たすぎません。樽の香りで飾るタイプではなく、果実のフレッシュさを楽しむスタイルです。
ワイン初心者の方にも、「酸っぱすぎず、香りがよくて飲みやすい白」として親しみやすい1本です。なお、味の感じ方には個人差があり、ヴィンテージ(収穫年)や保管状態によっても印象は変わります。
旬の牡蠣と合わせる
牡蠣は、ミルクのようなまろやかさと海の塩気を併せ持つ食材です。アルバリーニョの柑橘感のある酸味は、レモンを搾ったのと同じように牡蠣の風味を引き締め、後味をさっぱりさせてくれます。ミネラル感のある味わいが、牡蠣の海っぽさとも自然に重なります。ガリシアは海産物が名物の土地でもあり、地元の魚介と一緒に楽しまれてきたワインという点でも相性は良好です。
家庭で作りやすい料理例を挙げます。
- 生牡蠣のレモン添え:加熱用ではなく、生食用と表示された牡蠣を使います。レモンをひと搾りして、ワインと交互に味わってください。
- 牡蠣のオリーブオイル蒸し:フライパンに牡蠣と少量の白ワインやお酒を入れ、ふたをして軽く蒸します。仕上げにオリーブオイルとこしょうをかけるだけです。
- 牡蠣フライ:衣のサクサク感と牡蠣の旨みには、酸味のある白がよく合います。ソースよりも、レモンやタルタルソースを添えると、よりワインになじみます。
牡蠣が手に入らない日は、白身魚のカルパッチョやあさりの酒蒸し、えびのガーリックソテーなどでも楽しめます。
おいしく飲むコツ
- 温度:よく冷やして、おおよそ7〜10℃が目安です。飲む1〜2時間前に冷蔵庫に入れておくと、ちょうどよく冷えます。氷水に15〜20分ほどつける方法もあります。
- グラス:香りを楽しむには、口がややすぼまった白ワイン用のグラスがおすすめです。注ぎすぎず、グラスの3分の1程度までにします。
- 開けてからの扱い:飲み残しはコルク(またはキャップ)をして冷蔵庫で保存し、できれば早めに飲み切りましょう。フレッシュさが持ち味なので、時間がたつと香りが弱くなります。
- 飲み方:食事と一緒に、水もはさみながら、ご自身のペースでゆっくり楽しんでください。
よくある質問
Q. マルティン・コーダックス アルバリーニョはどんな味ですか?
辛口で、柑橘や白桃を思わせる香りと、すっきりした酸味が特徴です。後味にほのかなミネラル感があり、軽やかに飲めるスタイルです。
Q. マルティン・コーダックス アルバリーニョは牡蠣以外に何に合いますか?
あさりの酒蒸し、白身魚のカルパッチョ、えびやいかのソテー、サラダなど、魚介や軽めの料理全般と相性がよいです。鶏肉のレモン焼きなど、爽やかな味つけの料理にも合わせやすいでしょう。
Q. マルティン・コーダックス アルバリーニョは冷やしすぎてもよいですか?
冷やしすぎると香りが立ちにくくなります。冷蔵庫から出して少し置き、7〜10℃くらいで飲み始めるのがおすすめです。グラスの中で少しずつ温度が上がると、香りの変化も楽しめます。
お酒は20歳になってから。無理のない量で、秋の味覚との組み合わせを楽しんでください。